9月16日〜23日ごろに報じられた、首都圏の高校進学・不登校支援に関わる動きを、編集部が4つ選んで短くまとめました。今回は東京都立高校の2027年入試で始まる「内申点を使わない選び方」、練馬区が中学校の中につくる不登校の子のための教室と給食費の補助、発達障害と不登校の関係を調べた国の調査、そして東京都が11月に八王子・秋葉原で開く保護者向けイベントです(各項目の出典リンクから元の記事・発表をご覧いただけます)。
都立高校の2027年入試、2校で「内申点を使わない点数」も計算して高いほうを採用(9月17日公表)
東京都教育委員会は9月17日、2027年春(令和9年度)の都立高校入試のルールをまとめた「入学者選抜実施要綱・同細目」を公表しました。注目は、当日の学力検査(=入試本番のテスト)と調査書点(=中学校がつける内申点)の扱いです。これまで一次募集は原則「学力検査7:調査書3」で合計点を出していましたが、2027年入試からは、調査書点をまったく使わない「10:0」でも合計点を計算し、7:3と10:0の両方を比べて高いほうの点数で合否を判定する学校ができます。対象は全日制普通科の北園高校(板橋区)と武蔵野北高校(武蔵野市)の2校で、第二次募集では「6:4」と「10:0」を比べます。中学校で欠席が多かったり、提出物や授業態度の評価が伸びにくかったりして内申点に不安がある生徒にとっては、当日のテストの力で勝負できる道が増えることになります。ほかに、都立国際高校の国際バカロレアコースで9月入学の選抜をやめて4月入学だけにする変更もあります。今回の要綱には全日制だけでなく、定時制・通信制課程の選抜のルールもあわせて示されており、都立の通信制は1月29日〜2月4日が出願期間です。全日制・定時制・通信制のどれを選ぶか迷っている場合は、日程が重なる部分もあるため、早めに募集要項を確認しておくと安心です。
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練馬区、中学校の中に不登校の子のための教室「チャレンジクラス」を2027年4月開設へ。給食費の補助も
練馬区は9月9日の区議会・文教児童青少年委員会で、不登校の状態にある、またはその傾向がある区立中学生のための新しい学びの場「チャレンジクラス」を、2027年4月に区立開進第二中学校(練馬区)の中に開くと報告しました。学校の中にありながら通常の学級とは別に運営する「校内分教室」という形で、1階西側の木工室などを改修し、通常学級とは別の出入り口を使えるようにします。定員は各学年10人程度の計30人程度で、東京都から正規の教員が4〜6人配置される予定です。時間割どおり毎日通うことは条件ではなく、フリースクールとの併用も原則できるほか、年度の途中で入れる機会も年5回以上設ける方針です。募集は9月末に始まり、10月に説明会を3回程度、1月から入級審査、2月から対象者の決定という流れが示されています。同じ委員会では、不登校で給食を食べていない児童生徒の家庭に、小学校は月6,400円、中学校は月7,900円を所得制限なしで補助する案も報告されました(小学校400人・中学校700人を見込み、予算約5,100万円)。前回お伝えした逗子市の要望書と同じ論点で、「学校に通えていない家庭にも支援を届ける」動きが首都圏でも広がってきています。なお、委員からは「チャレンジクラス」という名前が子どもを傷つけないか検討してほしいという意見も出ています。
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発達障害のある子の不登校率は平均の3倍以上――国の委託調査で明らかに(9月16日報道)
文部科学省の委託を受けた公益社団法人・子どもの発達科学研究所が、不登校の要因を分析した調査結果が報じられました。全国432校へのアンケート(2025年11月〜2026年1月)と、学校・教育委員会23機関へのインタビューをもとにしたものです。調査対象校の全児童生徒の不登校率が3.71%だったのに対し、発達障害やその疑いがある児童生徒は13.26%、特別支援学級に在籍する子は12.65%、通級指導を利用する子は7.10%と、いずれも平均を大きく上回りました。通常の学級にいて支援が必要とされた子では22.76%に達しています。校種別では小学校7.94%に対し中学校は25.13%で、中学生になってから不登校になる子が多いことも改めて示されました。一方で、不登校を未然に防ぐことと統計的に関係がみられた取り組みとして、学校として組織的に支援を考えること、校内委員会を充実させること、学校と保護者が連携すること、分かりやすい授業をつくること、合理的配慮(=その子に合わせた学び方の工夫)について本人・保護者と話し合うこと、幼稚園・保育園から小学校への丁寧な引き継ぎなどが挙げられました。高校選びの場面でも、「発達の特性にどう対応してくれるか」「相談できる先生がいるか」は学校ごとに差が出やすいところです。見学や個別相談のときに具体的に聞いてみてください。
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東京都、不登校の子の保護者向けイベントを11月に八王子・秋葉原で開催(参加無料・オンラインあり)
東京都は、不登校について不安や悩みを抱える保護者向けのイベント「不登校の子供を支える保護者のひろば」を、今年も11月に2回開きます。第1回は11月8日(日)に東京たま未来メッセ(八王子市)、第2回は11月21日(土)に秋葉原UDX(千代田区)が会場です。対象は都内に住む小・中学生の保護者で、参加費は無料。内容は、有識者によるセミナー(13時〜14時)、不登校を経験した本人が話すトークイベント(14時25分〜15時15分)、参加者どうしの交流会(15時45分〜16時45分)、1組45分の個別相談会(10時〜17時45分)の4つです。会場に行けない場合のオンライン参加もでき、事前予約制の託児室も用意されています。申し込みは9月3日から専用サイトで受け付けており、プログラムごとに定員や締め切りが異なります。中学生の保護者にとっては、進路の不安を同じ立場の人や専門家に相談できる貴重な機会です。八王子・秋葉原はどちらも通信制高校のキャンパスが集まるエリアなので、イベントの前後に学校見学を組み合わせるのもおすすめです。
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今週は「内申点に頼らない入試」「学校の中につくる別の教室」「支援が必要な子ほど不登校になりやすいというデータ」「保護者が相談できる場」と、中学から高校へ進むときのつまずきを減らすための話題が並びました。通信制高校を選ぶかどうかにかかわらず、内申点の扱い・入試日程・相談できる窓口は、秋のうちに一度整理しておくと2月以降があわてずに済みます。エリアごとの学校の比較は下のリンクからご覧いただけます。
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