つくば開成高校は茨城県を拠点とする広域通信制高校です。
キャンパスが東京にないので、都内に住んでいる我が家には無縁な学校だと思い込んでいたのですが、たまたま通信制高校合同説明会で話を聞いたらすごく良さそうな学校だったため、その後柏キャンパスのオープンキャンパスに参加して体験授業を受けたり個別相談、学校見学もしてきました。
今回は、つくば開成高校がどんな感じなのか、学費や特色など我が家で良さそうだと感じたポイント等をお話しします。
つくば開成高校オープンキャンパスの様子は?
校舎の雰囲気
我が家で行ったのは、茨城県牛久市に本校のある、つくば開成国際高等学校の柏分校なのですが、こちらは柏駅から徒歩2分程度と駅近で、校舎がとてもきれいでした。通信制高校の場合、規模が小さいとビルの一室で行う学校も少なくありません。でもつくば開成高校はビル一棟丸々学校だし、きれいなので安心して入室できました。
そして、オープンキャンパスは合計5家庭程度(10名前後)の参加で、広いきれいな部屋で家庭ごとテーブル席に座り、ゆったりとした感じで先生の説明や授業を受けることができました。
学校説明と体験授業の内容
どこのオープンキャンパスも同じですが、最初に通信制高校の卒業要件など一般的な説明から始まり、つくば開成高校の場合にはどんな授業形態なのか、単位取得のためのレポート(紙ベース)はどんななのかの説明がありました。(授業形態やレポートの提出方法は学校によって異なります。)
その後の体験授業では、英語の先生(外国人)によるハロウィンに関するトークがありました。
外国人の先生は全て英語での説明だったため、英語の苦手な我が子はさっぱり分からず(汗)。ですが、隣で日本人の英語の先生が通訳して話してくれていたので楽しく聞くことができました。
参加者について
ちなみに、参加した他の方々を見ると、だいたい親子2、3人で、子供は制服を着てくる人もいれば、私服の人もいました。
子供は大人しい感じだったので、不登校とか学校が苦手、集団が苦手などの子供が多いのかなあ、と感じました。
つくば開成高校の個別相談はどんな感じ?
個別相談では、その前に参加した通信制高校合同説明会で担当してくれた方が再度担当してくれたので、子供も私もすっかり安心して、楽しくお話しさせていただきました。
個別相談では別の小さな教室でしたが、この学校はどの教室もきれいなので、潔癖症の我が子もすごく安心して過ごせました。また、担当してくれた先生も包容力があり、我が家の諸々の事情を理解してくれ、「遠方であっても、集団が苦手な場合でも、安心して通えるように配慮しますよ」というようなことを話してくれました。
通信制高校のメリットとデメリットをどう活かす?
「でも、柏キャンパスに通うには、東京に住んでいる我が家の場合は1時間半以上かかってしまうのですが。」と言ったところ、こちらの学校は案外遠くから通う人も多いとのことで、神奈川県(県央)からも通っているという情報を教えてくれました。
後日、他の学校の説明会に行って同じように話を聞いたところ、どの学校でも「2時間程度かけて(2つ都道府県が離れているところからも)通う生徒がいる」という話を聞きました。最終的には、「この学校が気に入ったので通いたい!」と思ったら、それが遠くであっても気にせず選ぶ、というケースが多いのだとか。
それが通信制高校の良いところなのかもしれません。通信制の場合、単位制なので「レポートを出せば単位が取れる」ことから、「毎日通わなくて良い」というメリットがあるのですよね。
そして、この個別相談で何より良かったのが、実は我が家の場合、子供が発達障害で不登校も経験していて学力も年齢相当に追いついていない、という事情があるのですが、その辺もくみ取ってくれ、「集団が難しければ個別対応できますし、お子さんが通学する日に合わせてレポートがきちんと提出できるよう指導していきますよ」と言ってくれたんですね。
通信制高校の場合は「毎日通わなくてもレポートさえ提出すれば卒業可能」というメリットがある反面、逆に「レポートをきちんと提出していけるか」が親としては物凄く心配なのですよね。だって、自分が通学するのではなく子供のことだから頼りなく感じてしまうものです。自分の子供がきちんとレポートを提出していけるか、「もしかしたら忘れてしまうのではないか」なんて心配をする親は多いはずです。だからこそ、学校が丁寧に子供に対応してくれる、というのはすごく嬉しいポイントなのです。
我が家の場合、初めて行った個別相談がこちらの学校だったので、その時点では他の学校との比較が出来なかったこともあり、
「とにかく、すごく良い!」
「建物が新しくてきれいだし、すごく良い!」
「先生方も優しそうですごく良さそう!」
「個別対応してくれるなんて有難い!これならウチの子供でも通えそう!」
と、遠くだったにもかかわらず、親子共々すっかり気に入ってしまいました。
最後に学校の隅から隅まで見学させてもらい、きれいな学校で生徒の作った作品なども展示されていて温かみを感じ、最後に1階に下りて職員室をチラッと拝見して先生方の顔を眺め、「やっぱり良い感じの学校だなー」と思いながら帰りました。
つくば開成高校は学費安いの?
つぐば開成高校は先生方の対応や建物の新しさなども良かったのですが、しかも、学費が安いのもポイントなんですよね。
令和2年募集のパンフレットで学費を確認すると以下のようになっています。
入学金 30,000円(入学時のみ)
授業料 12,000円(1単位につき。通常は1年間に24~25単位なので1.2万×25=300,000円毎年かかる。※)
施設設備費 36,000円
教育運営費 50,000円
教育充実費 240,000円※
教科学習指導費120,000円※
教科書配送料 800円
ですが、上記「※」は免除。授業料については就学支援金との差額が免除となっていることから、実際には授業料と教育充実費、教科学習指導費は0円となります。
そして、最終的には1年時には116,800円、2年と3年時には86,800円ずつ納入するだけになります。
ただし、授業料についてはいくつかの要件があり、どれかに引っ掛かってしまう場合には一部授業料を自己負担する必要が生じてくるので注意が必要です(これは基本的に、履修科目をきちんと把握して勉強し、レポートを提出すれば問題ないことばかりなので、さほど心配することはありません)。
個別対応してくれる学校は基本的に相場が高いのですが、それを踏まえると、つくば開成高校の学費は超お得感がありますよね。
良いこと尽くしのオープンキャンパスだったので、親子共々本当によかったなあ、この学校って良いなあ、とすごく感じました。
さいごに
とはいえ、我が家でこの学校を選ぶとしたら、一番のネックは通学時間と距離です。
個別面談の際にも、「まだまだ時間はたっぷりあるので(まだ中学2年生だし)他にも色々な学校を見て、最終的にウチの学校が良かったら選んでくださいね。」と言われました。
通信制に限らず、やはり最終的に「自分が行きたいと思った学校を選ぶのが一番」なのですが、特に通信制の場合にはこれが一番重要だし、不登校や行き渋り、学力不振などを経ている子供にとっては、意欲が最大の原動力になるのだとか。
その話を聞いて、我が家の場合には特に重要なポイントだなあと感じましたし、その後の学校見学では学校のことも見つつ、子供が意欲を感じられるか、と子供の学校への感じ方も含めてチェックするようにしています。
我が家で見学したつくば開成国際高校柏分校は比較的地味な雰囲気ですが、中に入る先生方は非常に温かみがあり、高校に対する不安な気持ちを受け止めてくれる方が多いです。他の学習センターはまた雰囲気が変わるかもしれませんが、学費も結構安く済むので気になる方は一度オープンキャンパス等に参加してみては如何でしょうか。
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