高校の説明会や個別相談時の質問おすすめ6項目!見学時の必見箇所

説明会

高校の説明会って、何か質問した方が良いのかしら?

高校の説明会では、終了後に個別相談会を行うケースも多いのですが、その際に質問することで受験に有利に働くことはあるのでしょうか。また、「内申が足りません」と言われた場合には何か対策があるのでしょうか。

このようなことは、私立を受験する場合に特に気になりますよね。

そこで今回は、

・高校の説明会や個別相談会でどんな質問をしたら良いのか
・私立で内申が厳しい場合の対策はあるのか
・見学時に何をチェックすべきか

以上についてまとめました。

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高校の説明会で質問する方が良いの?

高校の説明会や個別相談会では必ず何か質問しましょう。

でも、

質問しろ、って言われても、
何を質問すれば良いのか分からないわ!?

このように悩むかもしれませんね。

悩んだら、いったん質問は置いて別の角度から考えてみましょう。
受験してその高校に3年間子供がお世話になる可能性があるのですから、次のようなことは気になるハズです。

・子供が楽しく元気に通える環境か
・将来へのステップとして成長できる学校なのか

こう考えていくと、意外と質問って思い浮かんでくるものですよ。

質問すると、先生が答えてくれます。そうすることで更にその高校を詳しく知ることができるし、「この親子はウチの高校にとても興味を持ってくれているだな」と面談している先生方に情熱が伝わります。ですので、是非とも質問しましょう。

ただし、質問の前提条件が1つあるんですよね。それは、次のことです。

事前に高校のホームページやパンフレット等で情報収集をしておくこと!

高校に関する情報は、パンフレットやホームページ等を見ればある程度は分かるはず。ですので、その情報は事前に読んで頭に入れた上で、それよりも深い情報についての質問をすることが大切です。

例えば、

・どんな授業があるのか
・どんな学校行事があるか
・どんな部活動があるのか
・学校独自の授業やコース独自の授業があるか
・学費(入学金や授業料、施設費等の主な項目)
・進路(進学率、就職率、主要進学先や合格者数等)
・時間割(50分授業か、1日何時間あるか、始業時刻や終業時刻など)

このようなことはパンフレット等に記載されているはずですので、事前に読んで頭に入れておくべきですね。
では次に、具体的にどのような質問をしていくか解説してきます。

説明会での質問内容おすすめ6項目

高校の説明会で質問しておきたいことは、以下の6項目です。

(1)合格ラインかどうか
(2)学費で余分にかかるもの
(3)通学(遠距離通学の場合)
(4)大学進学や就職の詳細情報
(5)学習サポートや宿題量の多さ
(6)校則や校風など高校生活の環境

合格ラインかどうか

高校の説明会で一番気になるのが「合格できるかどうか」ですよね。
見込みがない学校を受験しても意味が無いので、今の時点で合格見込みがあるのか、もう少し頑張れば可能性があるのかは個人相談で聞いてしまう方が良いです。

聞く際に、以下のような方法で現状の成績を伝えます。

【現状の成績】
・学校の成績表を見せる
・模擬試験の結果を見せる
・覚えている範囲で成績表の数値を伝える(書類を持参しない場合)

次に、合格の見通しについて聞きましょう。

【合格の見通し】
・現状での合格の見込み
・入学試験の合格点の予想
・合格者の内申の平均と最低値
・2学期の内申はどの程度必要か
・現状だと難しい場合、努力すれば可能性が開けるのか

また、学校を休みがちだった場合には以下のことも確認しておきましょう。
・欠席が多い場合でも受験に影響がないか
病気がちだったり不登校等で欠席が多い場合、成績が良くても不合格にする学校もあります。ですので、欠席が多いので心配な場合は、説明会の時点で確認しておく方が良いです。

学費で余分にかかるもの

私立の場合、資料やホームページに記載されている学費以外にもお金が必要になるケースが結構あります。

・教材費
・制服や体操服
・模擬試験の費用
・夏期講習の費用
・宿泊学習の回数や金額
・修学旅行費の支払時期と金額

これらの学費については最初から資料等に記載している学校もありますが、抜けている学校も多いです。
公立なら学費が安いのであまり必要性は無いかもしれません。でも、私立の場合は学費だけでも高額なので、学費に加えてどのくらいかかるか、あらかじめ知っておく方が入学後に焦らなくて済みますよ。

親が一緒に説明会に行くのであれば、事前に資料などをよく確認した上で「他にかかる費用があれば教えて下さい」というような感じで聞いてみましょう。

また、私立の場合には成績が優秀だと奨学金が出る可能性もあります。
学校によって異なりますが、入学試験で優秀だった上位数名程度について、入学年度の学費全額か半額を支給するというパターンが多いです。ですので、自身があれば、奨学金を受けるための基準についても聞いておく方が良いでしょう。

奨学金を受けたい場合は、次の質問もしてみましょう。

・願書とは別の申込書が必要か
・中学校の内申書が影響するのか
・入学試験で何点取れば良いのか(または、成績順か等)

通学(遠距離通学の場合)

通学に関しては、個人の問題なので見落としがちですが、意外と聞いておく方が良いこともあるんですよ。

・学校の周辺から通う生徒が多いのか
・一番遠くから通う生徒の地域はどこか

このような質問を出すことで、自分の家から学校までの通学時間との比較ができますよね。
また、先生方が遠距離通学についてどういう考えを持っているのかが分かってくるでしょう。

通学時間は単に時間がかかる、というだけではありません。これを毎日続けていくと、

【遠距離通学のデメリット】
・勉強時間が少なくなる
・疲れが溜まりやすくなる
・部活に入ると帰宅が遅くなる

などの影響が出てきますよね。
そして、放課後の塾通いをするとなると、遠距離通学がかなり大変になってしまいます。

もちろん、電車通学の場合には、電車の中で上手に通学時間を利用して勉強したりする人もいますが、やはり近くから通う方が楽ですよね。ですので、遠距離通学の場合は、同じような人がどうしているのか、充実した学校生活をおくることができているのか、それを先生方が快く応援してくれるか等まで踏み込んで聞いてみると、自分の子供が入学してからのイメージが湧きやすいでしょう。

大学進学や就職の詳細情報

大学進学や就職に関しては、

この高校の卒業生は、どの大学に進学するのかなあ?
就職先に良い会社を紹介してもらえるのかなあ?

高校の説明会に参加する保護者としては、ほぼ全員がこのことが気になるものです。

もちろん、資料やホームページにも、簡単な統計はあります。有名大学の合格者数とか、全体の実績とか。でも、これらの統計では、細かい情報が掲載されていないんですよ。

余程成績が優秀な人なら別ですが、「自分の子供は普通レベル」と思っている場合、次のようなことが気になるものです。

・現役で大学合格する人の比率
・進学率と就職率(過去2~3年あれば)
・一般入試、AO入試、指定校推薦入試※の割合
・指定校推薦枠は多いのか(枠に入るための基準)
・成績が中くらいの人の進学と就職の比率(学校名や企業名)

※指定校推薦については細かい資料を見せてもらえないケースが殆どです。でも、気になる場合には駄目モトで聞いてみるのもアリですよ。

・推薦枠のある大学名と学部名
・実際にその枠をどの程度使っているか※※
・目当ての大学がある場合、推薦枠を使うにはどの程度の成績が必要か

※※指定校推薦枠があっても使い切れない高校も多いです。大学によって異なりますが、「その大学の指定校推薦を受けるより、もっと上位レベルを狙いで一般入試を受ける生徒が多い」ということになるでしょう。

学習サポートや宿題量の多さ

入学してみたら「こんなはずじゃなかったのに・・・」と思うことって結構多いんですよ。
特に、学習に関しては、入学前にその学校がどういう考えでどのようにサポートしたりするのかをよく聞いておく必要があります。

・土日も勉強が必要か
・毎日の宿題量はどの程度か
・学校で夏期等の補講があるのか
・塾に通う生徒はどの程度いるのか
・留年や中途退学する生徒はいるのか
・文系と理系の選択はいつ頃までに決めるのか
・内部進学者とクラス編成は別か(学力差はあるのか)

特に、大学進学を考えている場合は、高校入学後も放課後に塾通いをする可能性がありますよね。そうなると、部活動があるなら部活の後に塾通いというハードスケジュールになります。ですが、学校によっては大学進学へ向けての学習サポートを行うところもあるし、内容的に良ければそちらを利用する方がスムーズかもしれません。

また、普通科とは別に進学コース等がある場合についてはコース変更についても聞いておくと良いでしょう。

・進学コースの場合に部活動の制限はあるのか
・推薦入学枠を狙う場合は進学コースに入るべきか
・進学コースで成績が悪かった場合に普通科への変更があるのか
・最初は普通科に入学したけど成績が良かった場合に進学コースへの変更はあるのか

校則や校風など高校生活の環境

校則を気にするのは主に女子ですよね。
公立中学だとスカート丈や靴下以外に髪型や髪飾りなどもかなり厳しかったでしょう。
高校になったらこうしたい、という希望があるかもしれません。

高校生になったらオシャレなバレッタ(髪留め)を付けたり、カラーリングしたいの!

こんな期待を抱いているかもしれませんが、これも高校の校則次第になります。ですので、入学後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう、説明会の時点で細かく聞いておく方が良いですよ。

・校則は厳しいか(禁止事項があるか)
・服装に関するルール(丈の長さの限度等)
・携帯電話や貴重品の扱い(持ち込みOKか)
・髪に関するルール(髪型、髪の長さ、髪の色、髪留め等)
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高校の個別相談で内申が足りないと言われたら?

高校の個別相談で、「これじゃあ、内申が足りませんねえ」と言われたらどうすれば良いのでしょうか。

あまりにも合格基準と離れている場合には諦めるしかないのでしょうけど、もしその高校に行きたいという思いがあるなら、次のようなことを聞いてみるのも1つの手です。

・単願での合格の可能性
・2学期の内申をどの程度上げる必要があるか
・内申不足分について英検等による加点はあるか

このようなことを聞いてみましょう。

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高校選びで高望みは止めるべき?学力ギリギリで志望校無理と言われた場合は

私立高校で確認すべきことは?

私立高校の場合には、学校によって異なるのですが、

個別相談会の際に内申や模擬試験を提示することで、合格ライン以上であれば確約が得られる可能性がある。

という学校が結構あるようです。(地域差もあるようです。埼玉県については以下の参考記事で詳しくご説明しております。)

参考記事→埼玉私立高校の確約で不合格にならない取り方は?落ちるケースは?

また、個別相談会への参加が必須の高校も多いので、志望高校の説明会や個別相談会には必ず参加しておくべきです。内申以外にも、直接高校の先生と話してみると、どんな生徒が求められる学校なのか、自分の子供はそこにピッタリはまりそうか等、ぶっちゃけ話が出来るかもしれませんよ。

公立高校で確認すべきことは?

公立の場合は都道府県によっても異なりますが、内申と本番両方が一定割合で反映されるという形ですし、実際に試験を採点してみないと合格点がどうなるかというのは分かりません。残念ですが、私立と同じような受験情報を聞いても意味がないし、先生方も答えられないのです。

塾の模擬試験の判定結果を見る方が良いのでは?

となってしまうので、公立で個別相談を受ける場合は、受験情報を期待せず、それよりも「高校入学後どんな生活になるのか」を知るためにも以下のような学校の様子を聞いた方が良いです。

・宿題量は多いのか
・クラス替えは毎年か
・部活動で盛んなもの
・部活動に入っていない人の割合
・修学旅行はいつどこに行くのか

高校の個別相談時の親子バランスは重要!

高校の個別相談では子供が主役です。
なるべく子供にも質問させましょう。

親としては、子供が入学かもしれない高校なので、色々気になって質問攻撃してしまうかもしれません。
まあ、親が熱心なんだな、という気持ちは先生に伝わるでしょうけど、小学校や中学校のお受験とは異なり、子供も既に中学3年生。ある程度自立心も芽生えて考える力もついているでしょう。ですから、先生としてはどんな生徒なのか、と親よりも子供の方が気になるものです。

ですので、親がでしゃばり過ぎずに、子供にもなるべく質問させるようにすることが大切です。
子供としては、初めての個別相談でどんなことを質問すれば良いのか戸惑うかもしれませんが、

最初にお話しした質問6項目のうち、

(5)学習サポートや宿題量の多さ
(6)校則や校風など高校生活の環境

については、実際にその高校に通うことになって自分のイメージと違っていたら大変なんですよね。ですので、

どんな高校に通いたいの?

ブラスバンドとかの部活のある高校が良いの?

それとも、校則の緩いところとか?

うーん、部活も確かに気になるけど、自由な校風の学校が良いんだよね。今の中学って髪ゴムは黒色で飾り無しじゃないとダメだし。

こんな感じでお子さんと話し合っていくと、色々浮かんできますよ。以下のヒントを参考に、たくさん話し合ってみましょう。

 

【具体例】
・学習面・・・宿題量は多いか、補講も沢山あるのか。
・部活動・・・部活と勉強の両立が可能か。入部すると厳しい部もあるのか等。
・校則・・・髪の毛のパーマやカラーリングはNGか、髪飾りの制限があるか等。

高校見学する際の必見ポイントは?

高校の説明会の前後では校内を見学する機会があるでしょう。
その際は、本当にその高校が子供に合うのかどうか知るためにも、可能な範囲で校内を見学しまくりましょう。

【場所に関すること】
・トイレは清潔か
・手洗い場所(流し台)
・自習室や図書室の蔵書
・ロッカー等の荷物置き場
・どんな先生方がいるか、年齢層
・学食があれば、メニュー、料金等
・壁の掲示物の内容(学校行事、生徒会の様子、模擬試験等)

また、説明会等の際には生徒会役員や有志が運営したり補助として加わっている学校もあるので、生徒がいる場合にはその対応の様子などもチェックしてみましょう。

【在校生の様子】
・どんな生徒がいるのか
・説明会での対応の様子
・先生と生徒の関係(親しさ、信頼性等)

まとめ

高校の説明会や個別相談会では以下のような質問をしましょう。

(1)合格ラインかどうか
(2)学費で余分にかかるもの
(3)通学(遠距離通学の場合)
(4)大学進学や就職の詳細情報
(5)学習サポートや宿題量の多さ
(6)校則や校風など高校生活の環境

質問をすることで、

・高校を詳しく知ることができる
・高校に対する熱意が伝わる

という2つのメリットがあり、その高校に本当に行きたいか、どの高校を選ぶのかが判断しやすくなるでしょう。

ただし、最終的な判断は親でなく、子供自身です。子供が本当に行きたい高校なのか、入学してから「こんなはずじゃなかったのに」とならないよう、子供にも質問をさせて、足りない部分を親が補う方が良いですね。ぜひ、お子さんがハッピーになれる高校を見つけてくださいね。

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この記事を書いた人
ぼっち星人の母

現在高校2年生の娘の母で、アラフィフ。
娘は一見普通の女の子ですが、話そうとすると様々な症状があって日々の生活が大変で、

小学2年生の後半から不登校になり、勉強する気力なくなり学力が小学校2年生で止まっていました。

その後、中学校入学目前になり、とあることがきっかけでやる気が出て、中学校の特別支援学級に通うようになりました。今は、高校生活に淡い夢を抱き始めた段階で、「通信制高校なら通えるのではないか」と考え、あちこちの学校をリサーチし、その後無事通信制高校に入学しました。

ちなみに、娘の症状は以下のようなことがあります。

引っ込み思案、虚弱体質、感覚過敏(嗅覚過敏・聴覚過敏・触覚過敏)がある、集団生活に馴染めない、こだわり星人、
自閉症スペクトラム(幼少時には高機能自閉症と診断されたものの、様々な特性がありWISCでは全くやる気無しなので現在は知的障害レベルの数値しか出ない)、母子分離障害、強迫神経症。

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