子供の行きたい高校が決まらない場合、親はどうすれば良いのでしょうか。
中学3年生で受験まであと数ヶ月というのに志望校が決まってなくて、やきもきしているお母さんは意外といるんですよね。
今回は、高校の選び方がわからない子供への対応方法についてまとめました。
行きたい高校が決まらない場合どうする?
最終的には、子供の進路は子供自身に決めさせることが大切です。
母親があれこれ口を出してしまうと、子供は焦って思考停止状態になったり、考える気力が萎えてしまう可能性があります。

それは分かるけど、傍で眺めるだけだとイライラするのよ!
・・・その気持ちはよーく分かりますが、親の焦りは禁物です。
受験ギリギリまで決まらない子供はあなたの子供以外にもいます。
「なぜウチの子はこんなに決められないのだろう」と思う必要はありません。
母親は余計な口を挟まず、子供が決断するまでの迷いや悩みに辛抱強く寄り添っていくスタンスで臨みましょう。
自分で決められない子供の気持ちを理解しよう
母親から見ると、「なんでこんなことでいつまでも悩むのだろう?」と思うかもしれません。
でも、多くの子供にとって高校受験は生まれて初めての人生の岐路なのです。
人生経験長い母親には大した選択肢ではないかもしれませんが、子供にとっては人生に一大イベントで、経験したことのない物事を目の前に、どうしたら良いのか分からないのです。
でも、子供が決められずにいるのを見ると、気持ちが落ち着きませんよね。
母親としては、子供が決断しやすくなるよう様々な材料を提供することは可能ですよ。
受験で子供にイライラする母親が注意すべきこととは?
ただ、母親というものは、無自覚で子供に自分の気持ちや期待を押し付けてしまう傾向があります。ですので、くれぐれも自分から意見を出すのではなく、子供が発信する言葉や表情を汲み取って、それに対して感じたことを伝えていくことが大切です。
それでもやっぱり言ってしまいたい、と思う人がいるかもしれません。
そういう人は、以下のことを頭に入れておきましょう。
親が口出しして決めてしまうと、高校入学後に何かトラブルがあった時に親のせいにしたりして逃げ出す可能性があります。また、

あの時、親に言われた通りにしなければ良かった!
と後悔したり、親に文句を言ってきたりするかもしれません。
そうでなく、自分で決めた場合は高校で何か困難なことに遭遇しても乗り越える勇気が出ます。
また、試験の時は誰も助けてくれません。自分で考えて回答しなければならないのです。
その前段階として、志望校を決めるという行為があります。この際に、自分で悩み抜いた上で決めることことで、自分なりに考え、結論を出す力がついていくのです。人間の成長は、こういう課題への悩み、考え、決断、実行の繰り返しで培われていくのですよね。
高校の選び方がわからない子供への対応
では具体的にどのように対応すれば良いのでしょうか。
子供との信頼関係によって母親ができることは変わってきます。親に直接相談してくるなら、話を聞くだけでも大丈夫でしょう。
でも、なかなか親に相談できない子供も多いです。そんな場合は、子供が志望校を決めるための材料を提供していきましょう。一度にあれこれ言うと子供のキャパを越えてしまうので1つずつ小出しにして、それを元に自分で考えて答えを出せるようにしていきましょう。
親が出せるヒントとしては以下のようなことがあります。
では、次に1つずつ細かくご説明します。
もっと高校の情報収集をする
高校の説明会に行ったとしても、1回だけだと記憶が曖昧だったりイメージしづらいことが多いので、気になる高校があったら再度説明会に参加してみたり、授業体験や高校生と話せる機会があれば足を運んでみると良いでしょう。
また、ホームページをじっくり見たり、高校のブログがあれば過去記事を見てどんな授業があったのか、どんな行事があったのかなどをチェックしてみても良いでしょう。
◆高校の情報収集に関しては次のページが参考なりますよ。
→高校の説明会や個別相談時の質問おすすめ6項目!見学時の必見箇所
高校入学後のシミュレーションをしてみる
中学と異なり、高校は電車やバスで通学するケースが多いです。そのため、通学時間が今よりも長くかかったり、満員電車に乗ったりするかもしれません。
また、始業時刻や終業時刻も高校によって異なりますし、授業時間が長い高校もあります。
こういう点を詳しくチェックしていくと、1日の生活が大きく変化する可能性もあります。
入学前にきちんと確認しておかないと、

高校生活がこんなに大変だとは思ってなかったよー!
と入学後に後悔する可能性もあるので、高校説明会に参加した学校や、その他気になる高校があったら以下のようなシミュレーションをしてみると良いでしょう。
学校や塾の先生に相談する(親と一緒でも、子供だけでもOK)
子供と先生との相性にもよりますが、学校や塾の先生に相談してみる方法もあります。
子供だけで相談しにくいのであれば親も同席して良いでしょう。
まだ決まっていない現状を伝えつつ、どの学校の説明会に行ったか、どんな点で迷っているのかなどを話すだけでも頭の整理がついてきたり、気持ちが動く可能性がありますよ。
親の経験談を話したり、親しい高校生や大学生の実体験を聞く
親の意見を押し付けるのはNGですが、親の体験談などは参考になるケースもあるので、ウン十年前の話を思い出して「自分の時はこうだったよ」と伝えてみても良いでしょう。
そもそも、中学3年生というのは分からないことだらけなんですよ。
こういうことは、高校生になっても分からない人が多いです。あなた自身も「中学3年生は高校受験をするのが当然」と思って流されて受験しただけではないでしょうか。
そして、分からないまま大人になる人も多いでしょう。
だから、今は「わからない」ままで良いのです。

やりたいことを見つけるために高校(大学)に行くわ!
で構わないのです。
そのため、単純に「偏差値で自分に合う高校や大学を選ぶ」という方法もアリなんです。とりあえず偏差値で選んでおけば、実際に何かやりたいことが見えた時に対応しやすいのです。
そもそも、中学3年生の時点で将来の目標、職業や進学したい大学などを決めている子供というのはあまりいません。一部、小学生や中学生から起業したり、スポーツや芸術系などのプロを目指したりしているような子供もいますが、それは日本の子供の中の、ほんの一部に過ぎません。
大多数の中学生はまだ将来のビジョンがないので、
自分の偏差値で行ける範囲の高校で、
例えば
家から近いとか、
雰囲気が自分に合っていそうだ、
・・・などという選び方をしているんですよ。
高校卒業後どんな進路があるの?

こんな悩みがあるなら、以下のサイトでいろんな学校を見てみると良いですよ。
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大学や短大、専門学校などの情報が無料で探せる総合サイトです。
自分のやりたいことから探すのもいいし、
学校の種別や地域別に探すこともできます。
興味が湧いた学校の資料を無料で一括請求出来るので、詳しい資料を眺めながら将来どんな自分になりたいのか、親子で考えていくとイメージが浮かんでくるでしょう。
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勉強に関する不安がないか探ってみる

行きたい高校はあるけど偏差値が足りないから言えないよー!
というケースもあります。
受験を控えている子供は漠然とした不安をいろいろ抱えている可能性もあるので、よく話し合って、志望校を決める前の不安を解消していきましょう。
勉強に苦手意識が強いと、偏差値にとらわれて思うように進路を選べないという気持ちが強いかもしれません。
親としては全日制高校しか念頭にないかもしれませんが、近年は通信制高校を選ぶ家庭も増えてきているんですよ。
通信制高校をなぜ選ぶか、というと
・通信制の方が自分には登校しやすい
・やりたいことに時間を使いたい
・集団生活が苦手
・授業内容が自分に合っている
このような理由があるからです。
この中で、授業内容が合っているというのは、専門の学科に特化した科目がある高校もあるのですが、そうではなくて、自分の理解できる内容からやり直すことが出来るというケースも多いです。
通信制高校では、その学校によって異なりますが、生徒一人一人の状況に応じてサポートしてくれる学校が多いのてす。
ですから、勉強の点で悩んでいるなら、通信制高校も受験の選択の一つにしては如何でしょうか。
以下の、ズバット通信制高校比較では、
複数の高校の資料を一括請求できるので簡単に探せます。

通信制高校は学校によって通学スタイル、授業形式、友達との関わり方などが全く異なります。

偏差値の基準がないから、どの高校が良いのか分からないわ・・・
と最初は感じるかもしれませんが、子供に合う環境があれば、勉強も挽回できるケースも多いし、高校で成長して、難しい大学進学が叶うケースも多いです。
ですので、今まだ希望する高校が見つかっていないなら、一度は通信制高校の資料をいくつか取り寄せて、学校説明会に参加してしてはいかがでしょうか。

さいごに
親は自分の考えを押し付けるのではなく、子供が相談してきた時にアドバイスすることが大切です。
そして、できるかぎり、子供が考えたことを尊重しましょう。もちろん、お金がないのに高い学費の高校に行きたい、という結論を出された場合には、経済状況を伝えて考え直してもらえないか相談してみること、などは必要ですが。
子供本人が行きたい高校に行くのが一番良いですし、それが高校生活をハッピーに過ごすポイントでもあります。ギリギリまで悩む可能性もありますが、時期が来れば少しずつ志望校が絞れてくるでしょう。
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